映画を見ると健康的になる

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映画を見ることで健康になれるという話があるが、実際以下の効果が期待できる。
本記事では以下の効果とそれぞれ

  • 軽い運動効果
  • ストレス解消
  • デジタルデトックスと集中力改善

軽い運動効果

「映画を見ることで軽い運動効果があるという話があります。」
これはユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者によって、『映画館で映画をみることは、軽い運動と同じぐらい健康にいい』と発表である。

研究によると、被験者51人が映画館で映画【アラジン】を見ている間、平均で45分間も健康な心拍数を維持していたそうだ。
この場合の「健康な心拍数」とは、最大心拍数の45~80%のことを言う。

結論から言うと、これは軽いウォーキングやガーデニングなどをした時と同じ心拍数であり、

脂肪燃焼、持久力向上、体力向上の効果がが得られる健康的な心拍数である

と言える。

健康的心拍数が必要

健康的な心拍数とは最大心拍数の45~80%のことを言う。
心拍数とは1分間の脈の数のことである。
では、最大心拍数の45~80%とは
成人男性だと191回、女性が188回の45~80%のことで
・男性:85.95~152.8回
・女性:84.6~150.4回

となる(医療機関や、担当医により多少前後する)
この脈拍は、早歩きやガーデニングなど、軽い有酸素運動と同じ程度だそう。

一般成人の安静時の心拍数は平均で、60~70回ほどあり、
運動した時の心拍数を上記の最大心拍数の45~80%に向上させることが推奨されている。
それによって得られる効果が以下のとおりである。

【効果】

①脂肪燃焼:心拍数が燃焼しやすい範囲で維持できると、効率よく脂肪を燃焼することができる。

②持久力向上:運動強度を70〜85%に保つことがで、持久力を向上させることができる。

③体力向上:心拍数を継続して測定することで、体力向上や疲労蓄積などを把握し、適切な運動強度を導き出すことができる。

【運動時の心拍数】

①運動すると、心臓の酸素の消費が増える。

②脈が毎分が60回〜120回に増えれば、心臓の筋肉(心筋)の酸素の消費量は2倍に増える。


心筋は、体を動かせば動かすほど酸素を必要とし、心臓を動かそうとする。
心筋が酸素の消費量を増やしてくれれば、日々の活動の限界点が向上する。

日々そういった運動が推奨されるが、実際運動しようと思うと億劫である。
ところがそれを映画鑑賞するだけで得ることができるならこんなにお得なことはないのではなかろうか
2時間の映画で得られるものや効果は計り知れないのである。

ストレス解消 ドーパミンとエンドルフィンと

映画鑑賞でドーパミンとエンドルフィンの分泌を促す

エンドルフィンとドーパミンはは幸せホルモンの一種で、日々の生活の中で体内で分泌させることが出来る。

・ドーパミンは意欲や興奮などの「精神的快感」が得られる。
・エンドルフィンは癒しや快楽などの「肉体的快感」が得られる。
この二つのホルモンはお互いが作用しあい、よりストレス解消の効果を高めてくれる

そしてこの二つのホルモンは映画を鑑賞することで分泌させることが出来る。

ドーパミン

幸せホルモンと呼ばれるドーパミン。
ドーパミンには、やる気とモチベーションを高める効果があり、新しいことに挑戦する意欲を生み出してくれる。

さらにドーパミンは脳内のワーキングメモリと言われる部分にも深く関係していて、ワーキングメモリが活性化し、情報処理能力や集中力、注意力が高まる。

ドーパミンは脳内の「海馬」といわれる部分にも関係しています。
海馬は学習や記憶をつかさどる役割があり、ドーパミンが分泌されると記憶力があがり物覚えがよくなる。
つまりドーパミンが分泌されることで集中力や記憶力、注意力、思考力などの認知機能が上がる。
認知機能が上がると頭の働きが良くなって仕事や勉強にも役立つのである。

・ドーパミンが脳内で分泌すると幸せな気持ちになる
・再び幸せを求めて「やる気」が上がる
・脳が活性化して集中力や記憶力、注意力や判断力など認知機能が高まる。

ドーパミンが分泌されれば頭も良くなるし、幸せにもなれる!

例えばホラー映画で2重の解消 ドーパミン

ホラー映画を見たときのストレス解消効果は以下のとおりである。

①ホラー映画を最後まで見たという達成感

ホラー映画は鑑賞することにある程度の勇気が必要である。
ホラー好きや、慣れている人は別として、通常は心臓に悪いシーン、目を覆いたくなるシーンなどとにかく常に緊迫感と緊張感にさらされている状態である
それらを越えて鑑賞し終えたときの達成感は他のジャンルよりもはるかに高い。

②疑似体験から起こる生き延びたという感覚と幸福感

映画は誰かの人生を疑似体験しているという大前提がある。
その中で主人公と共に無事にクライマックスを迎え、生き延びたという感覚もまた大きな達成感と同時に安心感も
ストレス解消につながるのである。

達成感はドーパミンホラー映画を最後まで鑑賞したという達成感と、生き延びたという疑似体験による
幸福感がドーパミンの分泌をよりうながしてくる。

エンドルフィン

エンドルフィンは、さまざまな状況で分泌されます。

例えば、運動や笑い、愛情表現など、楽しい体験や喜びを感じると、脳内でエンドルフィンが放出される。
その効果としては、エンドルフィンは神経を落ち着かせ、人体に快楽を感じさせる働きを持っている。
多幸感を得て神経を落ち着かせることにより肉体疲労精神的ストレスを緩和する効果もある。

エンドルフィンによる鎮痛効果はモルヒネの約6.5倍と言われる。

エンドルフィンが分泌されていると気の感覚は、お風呂に使ったときにふ~と、ゆったりとした心地良さがあるときの感覚。

エンドルフィンはストレス解消とともに私たちの免疫システムを活性化させる働きもある。

またエンドルフィンはA10細胞という特殊な細胞に作用することがわかっている。

A10 細胞は「海馬」や「前頭葉」などの部位を刺激し、その結果、「記憶力」や「思考力」を高めることができる。
ドーパミンの幸福感効果もエンドルフィンの作用によって10~20倍向上する。
この二つの脳内ホルモンは、映画を鑑賞することで分泌させることができ、ストレス解消へとつながる。

ちなみに、ドーパミンとエンドルフィンは過剰分泌による依存の危険性があるが、
映画鑑賞から分泌される量に関しては依存の心配はない。

デジタルデトックスと集中力の向上

現代人の社会問題としてデジタル依存症という言葉が存在する。
これは、スマホやタブレットを極端に使用しすぎることによっておこる精神的、身体的な弊害が言われている。
睡眠の質の低下や集中力の低下など、日常生活や仕事において重大な問題を引き起こす原因となっている。

重度の場合は医師への相談も必要な場合があるが、通常いわれるレベルならデジタルデトックスを行うことで改善される。

デジタルデトックスが必要なわけ

デジタルデトックスとはスマホやPCといったデジタル機器と距離を置くこと精神的・身体的健康を回復させることを言う。
スマホやPCといった端末は液晶画面や多くの情報によって精神疲労と脳疲労を引き起こし、生活への悪影響を及ぼす。
また、睡眠障害や情報処理能力を低下させ、集中力の低下や脳機能の低下も引き起こす。
現代病とまで言われるスマホ依存症に、その数現代人の7割以上に上るとも言われている。
こうしたスマホ依存症や、デジタル依存症、情報オーバーロードといった症状を軽減するために
意図的にスマホなどの端末を置く時間を設けることをデジタルデトックスと呼ばれる。

なぜスマホやタブレットをやめられないのか

結論から言うとドーパミンの過剰分泌による快感を脳が学習してしまい、情報を得ることで味わう幸福感に依存性が生じるからである。

ドーパミンはストレス解消につながるホルモンであるが、過剰分泌は依存を引き起こすデメリットも存在する
代表的なものがギャンブル依存症である。
これは強烈な報酬を得ることでドーパミンの過剰分泌が行われ、その快感が忘れられないのである。

これに似ているのがSNSである。

インスタグラムやTIKTOKなど、数秒から数十秒という時間であらゆる情報をひっきりなしに与えられる。
それがよい情報にせよ悪い情報にせよ、得られるだけで脳が快感を覚えてしまうのである。
そしてこの時、ドーパミン過剰分泌による快感を覚えてしまい、依存という形で残ってしまう。

よく言えば、ドーパミンによるストレス解消効果があるかもしれないが、過剰分泌により依存してしまうと、生活の質を下げるだけでなく人生を崩壊させてしまう危険すらあるのである。

ネット依存症、情報オーバーロードからなる情報過多シンドローム

現代人の7割がデジタル依存症に悩まされているのだがその弊害について

1・時間が奪われる
2・物事に興味関心がなくなる
3・睡眠の質の低下
4・情報過多による弊害(情報過多シンドローム)


まず多くの時間が奪われるというデメリットがある。

次に物事に興味関心がなくなる。
スマホによるドーパミン分泌が原因で、些細なことに興味関心がなくなってしまうのである。

そして睡眠の質の低下である。
睡眠の質が下がると身心の回復や、脳を正常に働かせることが困難になる。
また、重大な精神障害を引き起こす原因にもなる。

そして最も厄介なのが情報過多シンドロームという症状である。

情報過多シンドローム


情報過多シンドロームはデジタル依存症の人がよく発症するのだが、以下のような症状がある。

・新しいことをなかなか覚えられない
・知っているはずの情報なのに思い出せない
・慣れているはずの仕事なのに成果が思うように出せない

脳が情報処理しきれない
睡眠の質を低下させる

これは、脳が情報をうまく処理できず、新しいことが出来にくかったり、いつも通りの情報処理が鈍くなっているということである。
日常の会話にも影響が出る、傾聴ができなくなる、他の人とのコミュニケーションが取れにくくなり、仕事の指示なども理解しづらくなる。
結果、人間関係が悪くなったり、仕事のパフォーマンスが悪くなるのである。

デジタルデトックスと依存の解消と集中力の向上

デジタルデトックス

方法としては、スマホやタブレットを見る時間を減らすことである。
よく言われる、朝起きた瞬間に見ないようにする、寝る30分前に見ないようにするというもの。
これがなかなか難しいところではあるが、見ない時間を意図的に増やして慣れていくことが重要である。
その方法の一つが

映画鑑賞

映画館で映画を見ることで、必然的にスマホを触らない時間ができるのである。
自宅でも、スマホを触らない環境が作られれば効果はある。
その場合、スマホを無理に触らない場所に置いておくより、映画に没頭しやすい環境を作ることをお勧めする。
一番簡単なのは、部屋をなるべく暗くして、なるべく大きな画面で鑑賞すること。

音を気にせず臨場感を得たいなら、少しグレードの高いヘッドホンイヤホンを使用することをお勧めする

依存の解消


単純な話、、スマホなどによるドーパミン分泌を緩和させることとドーパミンを作り出す方法を他に持つことが好ましい。

過剰なドーパミンを制御する方法として、 セロトニン という物質が効果的である。
これは脳から分泌されるホルモンの一種で、ドーパミンの過剰分泌を抑制する効果がある。

セロトニンを分泌させる方法
1,太陽の光を浴びる
2,音楽を聴く
3,軽い運動をする

このような方法がある。
簡単な方法としては、日中できるだけ外に出る時間を作ることと、音楽を聴いてリズムに乗ることである。
こうすることで、ドーパミンの過剰分泌を和らげることが出来る。

もう一つは、別の方法でドーパミンを分泌させることである。
ドーパミンは達成感ややる気といった行動に関与する物質で、何かをやり遂げ達成すること、あるいは挑戦することで
分泌させられる。
何かに熱中するときに分泌するのである。

スマホ以外に熱中できることを探すのが1番手っ取り早い。
その一つに映画鑑賞がある。

映画鑑賞中はドーパミンが分泌されるほか、エンドルフィンという物質も同時に分泌されるため、
ドーパミンの作用がよい方向に影響されやすくなる。

スマホを置いて、映画を1本鑑賞する時間を増やしてみてはどうだろうか。

集中力の向上

デジタル依存症の人は、集中力の低下が起こっている可能性がある。
それを測る方法として映画鑑賞があげられる。

自宅で鑑賞する際、途中でスマホが気になったり、見たりすると集中力が低下していることになる。
逆に、1本鑑賞できるようになったら集中力が戻ってきている証拠である。

映画の内容にもよるが、集中力が低下しているときは面白い映画でもスマホを見てしまうことが多い。
では集中力改善のためにどうやって鑑賞すればいいのか。

1つは映画館で鑑賞することである。
劇場内は強制的にスマホを見られない環境にさせられるからである。

2つめは洋画を字幕で鑑賞することである。
字幕を追いながら内容を把握していくことは、ある一定の集中力を要する。
字幕映画は集中力改善にかなり効果がある。

現代人はスマートフォンなどのデバイスやソーシャルメディアに気を取られて、何かに集中する機会を劇的に失いつつある。スマートフォンをオフにして、しばらくの間映像とストーリーに没頭できる映画館での体験は、注意力を持続させ、必要な時に集中力を発揮する能力を養う助けとなる。
集中力と注意力を維持する能力は、精神的な回復力を身に付ける上で重要な役割を果たすことも知られている。

映画を鑑賞することは、あなたにとってとても意味があることなのである。

健康効果を上げるための映画の見方

結論は 集中して1本鑑賞しきる これが健康効果を上げる方法である。

1番よい方法は劇場で鑑賞することである。
ただ、本当に効果が期待できるのは劇場で鑑賞することである。
その理由は以下の3つ
・劇場という空間は、視界にスクリーンしか入らないため、集中できる。
・劇場でスマホを触ることをしないため、集中できる。
・劇場は、臨場感もあり映画の世界に入り込みやすく、集中できる。

しかし、健康効果があるとはいえ、毎日2000円前後のチケット代を支払って運動効果を得るのは経済的な問題もすくなからず発生する。
そのため映画に集中できる環境であればどの方法で鑑賞しても問題ない。

自宅で鑑賞する場合、
・なるべく画面を大きくする
・部屋を暗くする
・スマホやタブレット(鑑賞する媒体の場合は別)を手元に置かない。

音響の問題は、高音質のヘッドホンなどを使えば近所迷惑にもならずに済む。

まとめ

いかがだっただろうか。
たった2時間の映画がこれほどまでに好影響を与えてくれるツールだと想像もしなかったはずである。

・軽い運動効果
・ストレス解消
・デジタルデトックス

これらは現代人にとって向き合わざるを得ない項目である。
しかしながら普段の生活でこれらを取り入れるのは簡単なことではなく、思い悩む人も多いのではなかろうか。

でも大丈夫。
映画を鑑賞するだけで解決に向かうのである。

映画をよく鑑賞する人も、ほとんど鑑賞してこなかった人も、今日からまた映画を鑑賞し始めればいいのである。
映画をあまり鑑賞してこなかった人も心配は不要である。
数えきれないほどのタイトルがある映画、あなたが見たい作品が必ずある。

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