おすすめの映画紹介

リアルスティール

(C)DreamWorks II Distribution Co. LLC
上記画像引用元:https://eiga.com/movie/55975/gallery/3/

概要

原題: Real Steel
公開:2011年12月9日
監督:ショーン・レヴィ
主演:ヒュージャックマン(チャーリー・ケントン)
ダコタ・ゴヨ(マックス・ケントン)
エヴァンジェリン・リリー(ベイリー・タレット)
アンソニー・マッキー(フィン)

あらすじ

人間のボクシングは廃れ、「ロボットボクシング」が世の中を席捲している現代、もとボクサーのチャーリー・ケントンもロボットを使いボクシングの試合に出ていた。

町はずれの競技場でロボットを戦わせなんとか生計を立てていたが、ついに自慢の愛機が破壊され絶望的な状態に陥ってしまう。

そんな時、もと奥さんとの子供【マックス】との出会いがあり、流れが一変する。
【マックス】の親権をめぐっての裁判が行われ、その中で大金を手にし、新しいロボットを手に入れることになった。
そしてそのロボットの初試合を機に【チャーリー】と【マックス】の関係が思わぬ方向に進んでまい、ひょんなことから【マックス】もロボットを手に入れることになる。

そしてこの【ロボット】が親子関係と世間に奇跡を起こすのだった。

かつての強さを思い出す映画(みどころ)

全体的なみどころ

この映画の見どころは何と言ってもロボットボクシングの試合シーン!
鋼の拳が飛び交い相手を破壊するシーンは迫力満点です!!
そのシーンだけでも映画を楽しめます!

               が

本当に見てほしいのは登場人物と作品で描かれている人間のリアル。
セリフ、心情、戦い方、それぞれのリアルが上手く描かれているからこそ、現実にはあり得ないSF要素もすべてが本物に見えてくるのです。


今の自分はどうだろう?本当に大切なものはなんだろう?

生き方を問うてくれているこの作品は、明日からのあなたの生き方を変えてくれるかもしれません。

戦っていたのはチャーリーだけではない

今作は主人公である【チャーリー・ケントン】の心情の変化が見どころなのですが、僕が本当に見てほしいのは、【チャーリー】の恋人である【ベイリー】の心情。
もともと、父の教え子だった【チャーリー】を居候させているのですが、現状のダメ男【チャーリー】に腹を立てる日々、、、

【チャーリー】のかつての栄光を知っているだけに、非常に複雑な心情が描かれています。

この、あきれつつもあきらめきれない【チャーリー】への気持ちが、心情がラストシーンで形になって現れます。
その時の【ベイリー】の表情が【チャーリー】の心情の変化を一番表しているんじゃないかと思います。

夫婦やカップルにも見てほしい映画ですね。
旦那や彼氏にかっこいい過去があるとしたら、奥さんや彼女さんは【ベイリー】の気持ちに共感できて、そのシーンで何を思い出して泣くのでしょうね。

マックスのセリフは

主人公の息子【マックス・ケントン】のセリフに注目してもらいたい。
11歳である彼のセリフは、普段は無邪気な子供のものですが、真剣な話をしたときのセリフは大人顔負け、、、

大胆かつ、一番大切なことを見据えて放つ言葉には、我々大人が反省すべきところがたくさんあります。

彼のセリフに対して、胸を張って「自分は大丈夫」と言えますか?

新しい時代において古いものが強い

まずは準備や考え方に関してです。
ロボットボクシングでお金儲けをしようとする【チャーリー】に足りないっものは何か、それを【マックス】が口酸っぱく助言するシーンがたくさんあります。
直接成功するためにアドバイスをしているわけではないですが、確かにそれができていなければ成功なんてしないよねと思わせるセリフに耳が痛いです。
マックスのセリフはアナログですが、生きていくための本質をついています。

そしてもう一つは本質です。
ロボットボクシングということで、人間がロボットを操り戦う描写がとても印象的なこの映画。
このロボットたちはAIが搭載された、基本的にリモコンで動いているというところが非常に重要な要素です。

まさに AI vs アナログ です 

インターネットやAIの発達でいろいろなものが発展していて、その質を上げるために大切なのはシステムやプログラム、最強とも呼ばれるロボットはまさに最新のシステムを導入し、まさに敵なし。

そんなロボットに立ち向かうのはスパーリング用のおんぼろロボット、
なんとそのおんぼろロボットはシステムやリモコンではなく、ボクシングというものの本質にのっとったアナログな戦い方しかできないのです!!
そしてそのアナログな戦い方こそが最新のシステムに対抗する唯一の方法だったんですね。

AIが発展して便利な世の中になりましたが、人間の本質であるアナログこそが最強だということを感じさせてくれます。

そしてラストシーンでは現実世界ビジネス的にはどうなのか?という問題にもしっかりと答えてくれているところが素敵なんです。

素直にシナリオ通りのハッピーエンドとならず、裏の裏をついて誰にも想像ができない最高のハッピーエンドを演出しています。
それも、現実的な問題をリアルに映画に導入しているからこそでしょうね。

こんな人に見てほしい

夢を追いかけていた時が一番強く輝いている

一番は親子、お父さんと息子さん(女の子でもいいかも)
父親というのは常に家族のために戦っている存在ですよね。
そんな父親が戦っている姿を見ると子供はやはりかっこいいと思うもの。
そしてその理由が子供ためとなったら、これほど誇れることはありません。
そんな父親の偉大さを感じてもらいたいものです。

昔を思い出せお父さん
どんな小さなことでもいい、かつて夢中になっていたことや、入社した時の輝かしい時代を思い出してください。
今も一生懸命頑張っていると思いますが、夢や目標を追いかけていた時の自分は強かったはず!

いつだって夢は追いかけられる、夢を思い出した大人もまた強く、輝く

迫力のあるアクション映画でありながら、生きる意味を思い出させてくれる。
何度も見たくなる映画です。