映画の見方

映画はアート、監督の持つテーマを読む

皆さんこんにちは!
映画大好きMr.ケイです。

映画を見て人生が変わるなんて想像したことがありますか?
大げさですが、本当です!
その第一歩として、映画をより面白く見ることが大切です!

今日は映画の見方記事第一弾として、
【映画はアート】というお話しをします。
これまでとは違った映画の世界へようこそ!!

映画は二つのストーリーがある

多くの人は映画には表のストーリーだけしかないと思っています。
それは当然のことでありますが、本当はそうではない事に気づいてほしいと思っています。

もう一つのストーリーというのは、「監督が持つテーマ」すなわち、映画を通して伝えたいメッセージです。

例えば音楽、プロのアーティストはただ楽器の演奏をしたいのではなく、音楽を通して伝いたいメッセージがあります。
絵画やそのほかの芸術も同じです。

そして映画もアート!芸術です!

つまり、映画監督はただ映画を撮りたいのではなく、映画を通して人々にメッセージを届けたいのです。
この伝いたいテーマがあるからこそ作品がより命が吹き込まれます。

タイタニックの監督は、タイタニックが沈没した時のことを伝えたいのではなく、その切羽詰まった状況で発揮される愛の力の大きさについて伝えたいのです。

テーマが見つかるとどう映画はどう面白くなるのか?

映画のストーリーがより深くなる

映画のテーマが見つかることで、本来のストーリーがより深いものになります。
全体の流れ、登場人物の人柄や、起こった出来事の背景など、出てくるセリフの必然性や偶然起こったことの意味合いまで、すべてに納得ができます。
そうなると、俯瞰して見ることもできるし、自分ならどうだろうと感情移入もしやすくなります。
さらに、悪役の立場までも大切な要素になってきます。
悪役が、場合によっては本当に悪ではなかったりすることがあります。
(ストーリー上は悪だとしても)
そこに気づけたら映画の見方よりも、人としてのレベルが上がってます。

それは置いといて、とにかく映画の細かい描写や監督のこだわりなどありとあらゆる感動に巡り合えます。

テーマが見えることで一本の映画をここまで深く見ることができたら相当満足だろうな、ってレベルにまでなります。
改めて、映画って本当に面白いと思えるようになりますよ!!

自分の悩みが解決できる時も

映画の世界で起こることは必ずしも架空のもだけではありません。
人間ドラマなどは現実世界のものと変わりません。
テーマによっては人間関係など、今の世の中の問題を語ったものあります。

つまり、テーマを読み取ることで、自分の人間関係の悩みや生き方なんかの参考にもなります。

よく辛い時に見る映画ベスト10とか、僕は頑張るときにいつもこの映画を見ますなど、人々の感情を助ける系の映画って存在します。

それって、限られた作品にしかない要素ではないと思います。
テーマを読み取れることで思いもよらない映画が、自分の励みになるときだってあるのです。

そんな映画がたくさんあったら人生変わりますよね!

監督のテーマを見つける方法

ここまで監督の持つテーマ、もう一つのストーリーについてお話ししてきましたが、そもそもどうやって見つければいいのか。
それについてお話ししていきます。

登場人物の気持ちを考える

監督の持つテーマとして、人の感情に関するものが結構多いです。
まずは感受性を鍛えるというところでも、登場人物の気持ちを考えることが大切だと思います。

ラストシーンで抱き合った人の気持ち、一番重要なシーンで口論している人の気持ちなど、意外とその時の人々の感情がテーマだったりすることもあります。
これを癖づけて意識していると、テーマが読めるようになってきます。

ストーリーとは別の全体像を見る

意外と盲点なところですが、ストーリーとは別に、「これ、どんな作品だっけ?」と疑問に思うことが大切です。

例えば、スパイダーマン。
主人公のピーター・パーカーが特殊なクモに噛まれてスーパーヒーローになります。
一見、スーパーヒーローが悪い奴から街を守る映画です。
しかし違った見方をすると、この映画の登場人物の背景を考えると、主人公ピーターをはじめ、多くの学生が登場します。
そこから見えてくること、そう、この映画は「青春映画」なんです。
学生ならではの苦悩もしっかり描かれています。

このように、

同じ作品を2回見る

同じ作品を2回見るのも有効な手段です。
毎回2回見る必要はなく、最初の慣れない時や確信的な何かがあったときは
ぐらいでよいと思います。

まず、映画を見た次の日に気づくことがあります。
2時間あまり考えずに見ていたとしても、印象に残るシーンやセリフが必ずあります。
映画の製作側も印象に残るように作ってるケースが多く、そのシーンやセリフこそがテーマを読む鍵だったりします。

この、次の日に思い出したシーンで、「こういうことかな?」「これが伝えたかったのかもな」と思ったらチャンスです!
そこでリピートすることで確信が持てもすし、そこでなかったとしてもまた別のところで新しい可能性が見つけられます。

同じ監督の作品を見る

ハリウッド映画の監督は、だいたい同じテーマを基に映画を撮ります。
僕がやっていたことで一番わかりやすいのは、【同じ監督の作品で、ジャンルの違う作品を見る】ことです。

例えば有名な監督で言えば、【ジェームス・キャメロン】監督!
代表作をあげると
・エイリアン2
・ターミネーター2
・タイタニック
・アバター
などなど、大ヒット作がとても多いです。

今あげた作品のジャンルですが、SFホラーだったり、ヒューマンラブストーリーであったり、様々です。
このジャンルが違う作品を見ることで、共通するテーマが見つけやすくなります。

この作品たち、つまり監督のテーマは【愛することの偉大さ】です。

そのことを、全く違う立場の者同士で描いてる部分がとても面白いです。
例えばターミネーター2であれば、少年ジョンコナーとターミネーターの愛情です。
「俺には涙を流せないが、人間がなぜ泣くのかわかった」
このシーンに涙した人も多かったのではないでしょうか?

他にも、タイタニックは富裕層と貧乏人の恋愛であったり、エイリアン2は母性と母性のぶつかり合いと、まさに愛の大きさを物がってます。


こういった監督の持つテーマを見つけることが出来ると、その映画が本当は何を語っているのか、何を伝えたいのかが見えてきます。
その瞬間に、映画の見方は変わり、誰よりもその1本を満足して観賞することができます。

こうして映画を見ると、自分の人生に投影できることも見えてきますし、自

パンフレットを購入してみる

映画のパンフレットに掲載されている監督のインタビューなどを見ると、どんな意図で映画を撮られたか語っている部分があります。
監督意外にも俳優が作品について話してるところや、ジャーナリストの意見なども参考になります。
ただ、必ずしもテーマや目的についてかたっているとは限らないのですが、映画の知識や鑑賞の参考になることはたくさんあるので、気に入った映画であれば数冊持っておくのはいいかもしれません。

シネマニュースなどから情報を得る

シネマニュースの記事も面白いです。
映画の公開前の記事だったり、記者が試写会などで見た感想などあらゆるものがあります。

単なる感想の場合もありますが、その映画が今なぜ撮られているのか、今のご時世こんな人は見るべきというような記事は参考になります。
映画というのは公開された時代を上手く描いている物が多く、この時代だからこそ人々にはこう生きてほしいとか、こう考えてほしいというメッセージが込められています。

それこそが監督のテーマだったりします。

時代を超えても尚愛され続けている映画というのは、映画のテーマがいつの時代にも語られるテーマだからです。

ニュース記事は今を俯瞰して見た人が書いてるものが多いので、是非参考にしてみてください。

おススメの監督と作品

いかがでしたか?
映画を何倍も面白く見るために、監督のテーマをしっかり読み取っていきましょう。

最後に、僕がこれまで映画を見てきて、テーマがわかりやすい監督とおススメの作品を紹介していきます。
わかりやすいテーマはすごくステキで、多くの人が心に持っているものです。
それをしっかり伝えてくれる監督は名監督ですね!

監督

【ジェームス・キャメロン】
テーマは【愛】です。
愛情の強さや偉大さを描いています。
ヒット作が多く、この監督の作品を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
改めて、愛というものにフォーカスして見てみてください。


【クリストファー・ノーラン】
テーマは【人間心理】です。
人は思いもよらないところで、思いもよらない行動をとります。
この状況なら絶対こう動くろうとか、こう考えるだろうを見事に裏切る人間心理をよく描きます。
恐らく、それが人間の本質であり人間らしさでもある、そんなことを感じさせてくれます。

映画の内容もとても深く、ラストシーンに関しては絶対に予想できない結末が待っています。
映画の質もよく、どの作品を見ても感動できます。

有名な作品は【ダークナイト】です。



【J・Jエイブラムス】
テーマは【家族】です。
スターウォーズやスタートレックなど、宇宙もの作品でありながら
テーマは家族です。
その世界感からはあまり想像できませんが、しっかりとテーマが描かれているのでとても馴染み深く、感情移入がしやすいです。



【リドリー・スコット】
テーマは【恐怖】や【孤独】です。
一言で表すのは難しいですが、孤独からくる恐怖と言いますか、静かな恐怖と言いますか。
とにかく得体の知れない恐怖としっくりきます。
恐怖と孤独は表裏一体で、今どっちの感情にいるのかを考えるのも面白いです。

有名な作品は【エイリアン】や【オデッセイ】、最近だとプロメテウスです。
精神的に来る恐怖を描くのが上手いので、作品を見た後の後味が悪いですが、直接感情を揺さぶってくる恐怖は、何かくせになりまた見たくなります。

作品

【ダークナイト】
バットマンとジョーカーの攻防を描いた作品。
人間心理をうまく描き、空想の世界でありながら、リアルすぎる人間ドラマを描いている。
映画史に残る作品とよく言われるが、この作品はまさにそうだと思います。

監督のテーマも読みとりやすいので、一度見た方ももう一度見ることをおススメします!

【リメンバーミー】
ディズニーピクサーの作品で、2018年に日本でも大ヒットしました。
【繋ぐ】という監督のテーマが読み取れます。
家族の大切さや、夢を追うことの大切さ、、
最近忘れがちな生きる上での大切なことを思い出させてくれる映画です。
同じ監督の作品は【トイストーリー3】です。

【私の中のあなた】
愛する人が何か病を患っているとき、その人のために何ができるのかというのがテーマです。
一見重たい内容ですが、映画はどこか明るくて逆に勇気をもらえます。
その反面とても考えさせられるテーマだと思います。

この映画は、家族全員がそれぞれ違う思いを持って一人と向き合います。
特に母親というものがどんな存在かを初めて知ることが出来るかもしれません。
私情ですが、僕自身これまでで一番泣いた映画です。

【ターミネーター2】
言わずと知れた名作です。
テーマが非常に読み取りやすいと思います。
(上でも書きましたが)
【愛】というテーマをこんな形で表現するジェームス・キャメロン監督の
技量もうかがえます。
改めて名監督なんだと思えます。

2019年に最新作もありました。
1984から35年間人気であり続ける理由も、この映画を見ればわかります。